美川憲一 旅情歌謡演歌ベスト

美川憲一 美川憲一 旅情歌謡演歌ベスト歌詞
1.長崎みれん

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

泣くだけないて 忘れて来ると
旅に出たのは 女の意地ね
別れてつのる 恋しさに
濡れてさまよう オランダ坂で
あなたを呼べば 雨 雨
雨が泣かせる 長崎みれん

抱かれていても 遠くを見てた
罪なわたしを 許して欲しい
空似の人と 知りながら
詫びてふり向く 丸山あたり
ふたりで濡れた 雨 雨
雨も愛しい 長崎みれん

黙っていつも 倖せくれた
あなたひとりを 信じていたい
命をかけて 出直すわ
思案橋から 今日また祈る
めぐり逢う日を 雨 雨
雨よ叶えて 長崎みれん


2.別れの旅路

作詞:たかたかし
作曲:中川博之

汽車を降りたら 赤い灯ひとつ
風にこぼれる ここは港町
鞄にあなたの 想い出つめて
待つだけのくらしを 捨てにきました
旅の途中で 女がひとり
辛口の酒をのむ 別れの旅路

岬はずれの ちいさな宿で
ちがう生き方 考えています
木枯らしまじりの 海鳴りきけば
さみしさの深さに 胸が泣きます
つらい苦しい あなたのことが
好きだから恋しくて なみだの旅路

夜明けまじかの さいはて港
今日も誰かが 過去を捨てにくる
死ぬきになったら 生きられるはず
悲しみの駅から 汽車を乗り継ぎ
明日をさがして 女がひとり
さすらいの北の果て 別れの旅路


3.北国夜曲

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

赤い角巻 ふたりでかぶり
呑んであるいた 吹雪の酒場
おぼえていますか 流氷酒(こおりざけ)
北のおんなは つよいのと
はしゃぎ笑って みせながら
みれんに転んで あゝ泣いた夜

枕ひとつの つららの宿へ
逢いにくるのは 面影ばかり
ゆめでは背中が さむすぎる
灯りひきよせ 便箋に
紅(べに)の唇 おしあてて
送った手紙が あゝ片だより

あなた解かせた ユーカラ帯を
しめりゃせつない 情けがほしい
焦(こが)れて死にます このままじゃ
あれは上りの 汽車の笛
恋にすがって 冬を越す
北国おんなを あゝ捨てないで


4.信濃川慕情

作詞:山岸一二三・補作詞:水沢圭吾
作曲:山岸英樹

町に流れる 長い川
今もあの日と 変らない
愛を誓った 君なのに
川面に浮ぶ 木の葉のように
流れていずこへ
教えておくれ 教えておくれ信濃川

思い出させる 長い川
君とみつめた あの夜を
肩を抱いたら うつむいて
何も云わずに 泣いてた君が
心に残るよ
返しておくれ 返しておくれ信濃川

遠く流れる 長い川
恋の嘆きの 信濃川
君を求めて 今日もまた
ひとり来てみた 万代橋(ばんだいばし)は
小雨にけむるよ
教えておくれ 教えておくれ 信濃川


5.新潟ブルース

作詞:水沢圭吾・山岸一二三
作曲:山岸英樹・中川博之

思い出の夜は 霧が深かった
今日も霧がふる 万代橋よ
別れの前に 抱きしめた
小さな肩よ
ああ 新潟は新潟は 面影の街

しあわせの夜を 二人過したね
いつかより添った 古町通り
ほのかに白い 指先で
涙をふいた
ああ 想い出の想い出の 新潟の女

忘られなくて ひとりさまよえば
青い灯がゆれる 新潟駅よ
愛したわけじゃ ないんだと
強がり云えば
ああ 新潟は新潟は 霧に更けゆく


6.湯沢の女


7.湯の街艶歌

作詞:奥野椰子夫
作曲:加賀谷伸

柳小路の すずらん灯
煙りににじむ 湯の町よ
来れば哀しい 想い出ばかり
変らぬものは
夜更の 夜更の ながし唄

坂をくだれば 浪の音
海岸通り 賑わえど
ひとり渚を さまよいゆけば
月かげ淡く
しみじみ しみじみ 君こいし

歌のいのちは 聴くひとの
心の色で かわるもの
あの夜ふたりで たのしくきいた
唄さえ今は
涙の 涙の ながし唄


8.神威岬

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

やっぱりあなたは 来なかった
神にもそむいて 愛したけれど
黒ユリ抱いて この命
積丹(しゃこたん)しぶきに 散らそうか…
カムイの夕陽 なぜ燃える
私の夢は 消えたのに

あれからいくつの 流れ星
かぞえた女の 一途なねがい
面影胸に 待ちわびて
積丹かもめに なれるなら…
カムイの岬 どこまでも
あなたを探して 飛ぶものを

おまえが死ぬとき 俺も死ぬ
あの日の誓いが 夜空を焦がす
悲しいほどに 美しい
積丹伝説(ロマン)の 火祭りよ…
カムイの月は 知っている
この世の果てに 咲く恋を


9.銀座・おんな・雨

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

だから別れました 今朝のことです
いつか笑い合って 逢えるはずです
ああ あの人は いい人だったけど
このまま暮しちゃ いけない人だから
夜の銀座に 雨が降る
今日はどの娘が 泣くだろうか あ…

爪を噛んで話す 今朝のあの人
何故か胸に残って つらくなります
ああ 今日からは どうしてゆくのでしょう
何にも出来ない おさない人だから
夜の銀座に 雨が降る
今日はどの娘が 泣くだろうか あ…

外は雨のようね 傘はいらない
やせた肩をぬらして かけて行きます
ああ おたがいのためだと 別れたが
想い出たくさん 残した人だから
夜の銀座に 雨が降る
今日はどの娘が 泣くだろうか あ…


10.赤坂ブルース

作詞:高畠じゅん子
作曲:中川博之

田町通りにたたずめば 夜風が寒い
思い出すのはあなたとの 楽しい日々ね
別れがこんなに 苦しいものと
知らないはずでは なかったけれど
雨 雨 なみだ雨
わたしが泣いてます

逢えば未練をさそうから 逢わずにいます
忘れられない人だけど 忘れましょうね
赤坂 花街 一ツ木通り
せつない気持を 抱きしめました
雨 雨 なみだ雨
わたしが泣いてます

みすじ通りの宵灯り ネオンもにじむ
ワイングラスに面影が 浮かんで消える
わがまま云わなきゃ よかったものを
悔やんでみたって 帰らぬ恋よ
雨 雨 なみだ雨
わたしが泣いてます


11.大阪の夜

作詞:星野哲郎
作曲:猪俣公章

なにも なにもしないで 帰してくれる
そんなそんな あなたが 憎らしい
なぐりつけても なびかせる
無理を待ってる 宗右衛門町の
夜が短い 大阪の夜

身分 身分ちがいは じゃまにはならぬ
それはそれは わかれの口実よ
肩を並べた 天満橋
握り交した 予と手のなかを
風が流れる つめたい風が

豆が 豆が欲しくて 集まる鳩の
影に影に 夜明ける 中之島
あんな女じゃ ない私
見栄もはります 意地張りまする
好きのニの字に すべてをかけて


12.旭川の夜

作詞:星野哲郎
作曲:島崎留男

夢よ 降れ降れ 石狩川の
橋のたもとの 我が窓に
今日も あなたの ことだけを
想い焦がれて暮れてゆく
旭川の夜

雪や氷で 育った私
馴れております 薄情
いつかあなたの 目がさめて
きっと帰って来るでしょう
旭川の夜

どうぞ 体を 大雪山に
たまにゃ 近文 してほしい
月の照る夜も 雨の日も
こころ南の空へ飛ぶ
旭川の夜


13.釧路の夜

作詞:宇佐英雄
作曲:宇佐英雄

貴方(あなた)のつめたい そのひとみ
なぜに私を いじめるの
やさしく抱いて ほしいのに
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい

風のつめたい 釧路川(くしろがわ)
今日も一人で 来てみたの
しばれた心を 抱きしめて
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい

霧は降る降る 今日も又
一人歩きの ヌサマイ橋よ
船の汽笛も 泣いている
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい


14.柳ヶ瀬ブルース

作詞:宇佐英雄
作曲:宇佐英雄

雨の降る夜は 心もぬれる
まして一人じゃ なお淋し
憎い仕打と うらんでみても
戻っちゃこない あの人は
ああ 柳ヶ瀬(やながせ)の 夜に泣いている

二度と逢えない 人なのに
なぜか心が 又いたむ
忘れたいのに あの夢を
想い出させる この酒が
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている

青い灯影に つぐ酒は
ほろり落した エメラルド
もだえ身を焼く 火の鳥が
雨に打たれて 夜に泣く
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている


15.東京ホテル

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

眠るあなたの 肩ごしに
船のランプがゆれていた
明日のわかれをまえにして
わたしは服などたたんでた
ここは東京 海沿いホテル
みれんでしょ おばかさん
いまもあなたに 逢いたくて
一年まえの 同じ窓から
レインボーブリッジ なみだで見てる

どこか知らない国へでも
逃げてゆけたらしあわせね
そんな会話がむなしくて
二人は一とつになっていた
ここは東京 海沿いホテル
みれんでしょ おばかさん
あれは始発の ゆりかもめ
グラスを握り眠れないまま
想い出つづりの一夜を明かす

恋の断片を 集めても
ゆめが終わった 白い朝
鏡のぞいて 眉書いて
ひとりの女をたしかめる
ここは東京 海沿いホテル
みれんでしょ おばかさん
せめてあかるい顔をして
あなたのいない同じ駅から
わたしは帰りのきっぷを買うの


16.納沙布みれん

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

あいつひとりが 男じゃないと
忘れるつもりの 旅でした
月のしずくに 泣き濡れながら
指輪も捨てた はずなのに…
凍てつく風が 哭く海鳴りが
想いださせる 納沙布みれん

俺のこころの 終着駅は
おまえの胸だと 言った彼(ひと)
あんな綺麗な 瞳(め)をしてたのに
私に嘘を つくなんて
はぐれ鴎を 目で追いながら
あなた呼んでる 納沙布みれん

雪よ降れ降れ 悲しい恋を
おもいで話に できるまで
赤いハマナス 咲くこの町で
もいちど逢いたい 抱かれたい
また来る春を おんなの春を
待ってみましょか 納沙布みれん